編集と確認
ガウスぼかしで顔は十分に隠せる?
ぼかし、モザイク、不透明な塗りつぶしでは、隠れる細部の量が異なります。軽いぼかしでは匿名性が保証されない理由を解説します。
ぼかした顔は、サムネイルでは隠れているように見えても、画像を拡大すると役に立つ細部が見えることがあります。目、顔の輪郭、髪型、周囲の状況から本人だと分かる場合もあります。大切なのは効果が見えるかどうかだけではなく、書き出した画像にどんな情報がまだ写っているかです。
ガウスぼかしは、隣り合うピクセルを混ぜて変化をなめらかにします。これは画像処理の手法を指す言葉であり、プライバシーを保証するものではありません。ぼかしをかけても、写真が匿名のデータになるわけではありません。
認識することと正確に復元することは違う
人物を認識するために、システムが元の顔を正確に再現する必要はありません。Defeating Image Obfuscation with Deep Learning という研究では、ある種の画像の難読化を施しても、実験の中で人物を認識できることが示されました。これは、ぼかしたすべての顔が復元できることや、どの効果もあらゆる状況で通用しないことを示すものではありません。それでも、視覚的に隠す方法を慎重に評価すべき理由がよく分かります。
編集した顔は「特定できない」と言い切るのは避けましょう。実際には、顔の見える細部を減らすことと、人の匿名性を保証することを区別すると役立ちます。BlurFaces が助けられるのは前者であり、後者を保証するものではありません。
効果ごとの違い
ぼかしは細部をなめらかにしますが、変換された色や構造は残ります。モザイクは細部を粗いブロックに置き換えます。どちらも設定を強くすれば隠れ具合は増しますが、写真のほかの部分から状況は伝わります。
塗りつぶしは、選択した四角形を書き出した画像で単色にします。範囲を完全に覆っていれば、四角形の中の顔の細部は見えなくなります。ただし、枠の外にある髪や服装などは覆いません。絵文字は記号を重ねるため、丸い縁にすき間ができることがあります。
強さと同じくらい範囲も確認する
モザイクツールを開き、検出された枠を確認して拡大します。目や頬などが枠の外にある場合は、領域を移動するか広げてください。見落とした顔、特に遠くの人や映り込みには、手動で枠を追加します。
デリケートな場面では、不透明に覆うか、構図を変えるか、写真を公開しないほうが状況に合っていないか考えましょう。「強さ」のスライダーを匿名性の数値として使わないでください。これは見た目の効果を調整するだけのものです。
最終的なコピーを確認する
ダウンロードした画像を見やすいサイズで確認します。顔とその周囲を見てから、キャプションを確認しましょう。名札、誰か分かる同行者、場所のほうが、隠した顔より重要な場合もあります。
写真のプライバシーチェックリストを使えば、この確認を毎回同じ手順で行えます。人が多く写る写真については、デモの写真のガイドで画面全体の特定につながる情報の確認方法を解説しています。
BlurFaces で試す
- BlurFaces で画像を開き、顔の領域を確認します。
- プレビューで「ぼかし」と「モザイク」を比べ、見えたままの顔の特徴を確認します。
- 選択した四角形の中を不透明に覆う必要があるときは「塗りつぶし」を選びます。
- 共有する前に、書き出したコピーと残っている特定につながる情報を確認します。